【開催報告】コンタクトセンター「くみき」開設記念シンポジウム

 NFHCC新体制によるコンタクトセンター「くみき」開設記念シンポジウムを開催しました(2024年5月24日ウィンクあいち)。テーマは、「司法面接・系統的全身診察・PTSD対応が一連のシステムとして提供できるMDTを備えたCAC(Child Advocacy Center)モデルの提案」でした。
 性暴力被害者ワンストップ支援センターにおける「子どもの被害」対応の体制づくりの提案でした。
 関連する多様な分野からご参加いただき、熱い質疑応答により、充実したシンポジウムになりました。

Dr.T.Skinner
加藤美穂子氏
池山由紀氏

 NFHCCは、2023年4月1日より、活動の拠点を「性暴力救援センター日赤なごやなごみ」から、外部の名古屋市中区の事務所に移動しました。以後NFHCCは、新しい体制でトラウマ・PTSDケアを含めた心理社会支援の拠点、コンタクトセンター「くみき」を開設展開し、将来的にはすべての暴力被害者が安心して繋がることができる心理社会支援システムの構築を目指しています。
 そこで今回NFHCC新体制の活動開始を記念して、本シンポジウムを企画しました。
 私たちのプロジェクトとNHKとの共同アンケートで、性暴力被害者の初回被害時の平均年齢が15.1歳であることが判明しました。https://www.nhk.or.jp/minplus/0123/ (2022/9/19)。日本全国の性暴力被害者のためのワンストップ支援センターに相談後、警察に被害届を出せたのは3.9%にとどまっていました(内閣府男女共同参画調査報告, 2020)。子どもたちを支援に繋ぐ体系的なシステムが喫緊の課題であるため、子どもに焦点を当てて取り組むことにしました。